【映画】バケモノの子
先日、細田守監督作品の映画『バケモノの子』を見てきました。
この映画は、
少年の成長と戦闘と恋愛と育ての父・実の父と関係を描いた異次元モノ
という感じで、はっきり言って詰め込みすぎ。
一回見ただけでは消化しきれない感じです。
ネタバレがあると悪いので畳みます。
細田守監督作品では以前「サマーウォーズ」を映画館で見ましたが、この時はノベライズ版で予習していたこともあり、楽しめました。
この作品は世界観の設定がやや難しくて、ノベライズ版を読んでいなければ設定に突っ込みまくっていたはずですがそれが解消していたので、話の筋としては簡単ですから映画に集中することができました。
本作では、設定自体はよくある異次元モノなので難しくはなく、話としては異次元に迷い込んで成長モノ+戦闘アクションモノという感じでみていたので、いきなり元の世界に戻った上での恋愛モノになったあたりで、軽く混乱してしまいました。
この辺りから、設定として悪者がいないはずの世界観で無理に悪者を作った点とか(特に体力面での)成長を否定しまうラストなどの納得がいかない点や、ラスト以降のヒロインとの関係、養父を胸に秘めたままでの実父との関係など気になる点が多すぎて、どうも消化不良感が否めません。
ノベライズもされていますが、ノベライズ版のラストは映画と同じ終わり方のようでしたので、原作を見た後に読みたいとは思いませんでした。
声優について、一般的に俳優を使うことに批判する声も一部あるようですが、個人的にはあまり気にしません。「客よせパンダ」のためにあわない俳優や上手くない俳優を使うのは論外ですが。
少なくとも本作では大泉洋以外は特に気づかず、エンドロールを見て、役所広司や宮崎あおいが声を当てていたのに気づいたくらいです。ただ、パンフレットを見ると俳優の記事ばかりで「俳優による客よせパンダ作品だったのか」と残念に思いましたが、別に違和感なかったのでいいと思います(大泉洋は声が特徴的すぎてすぐに顔が浮かんでしまうので、映像中の画像とあわずにかわいそうです)。