蔵王の噴火に備える その4(第2回検討委員会)
平成26年12月11日に、蔵王山火山噴火緊急減災対策砂防計画検討委員会が開催され、翌日の新聞には、噴石予測は最大3.5キロ、降灰量は20キロ圏内で1センチ程度との記事が掲載されていました。
この予測に基づけばどの程度の影響が出るのかよくわからなかったので、ちょっと調べたところ、個人的には
・蔵王温泉スキー場に滑りに行って噴石の直撃を受ける可能性は高くない
・降灰は蔵王町・川崎町方面が中心で山形市内への影響は大きくない
・山形市内に降灰があるといろいろ大変そう
という感じ。
詳しい資料はコチラ
国土交通省 東北地方整備局 新庄河川事務所 火山噴火緊急減災対策
噴石被害について
・水蒸気爆発期で御釜近辺の想定火口から1.2キロ
・マグマ噴火期で御釜火口から3.5キロ
いきなりマグマ噴火があれば蔵王温泉スキー場は影響を受けると思われるが、水蒸気爆発なら蔵王温泉スキー場への影響は皆無と思われる。
突然マグマ噴火になる可能性はそんなに高くないと判断すれば、蔵王温泉スキー場で滑走中に噴火があっても、噴石被害は少ないものと判断される。
降灰被害について
・上空の風の関係で降灰は蔵王山の東側が中心になる
・20キロ圏内で1センチ程度
今までのハザードマップでは仙台空港付近も1センチ圏内で、20キロ圏内は10センチ程度の降灰を予測していたので、それに比べればかなり少ない予測となっている。
1センチ程度の降灰で、道路・鉄道・航空、ライフライン、産業、健康に影響が出るとの気象庁の資料*1もあり、蔵王町や川崎町で影響があるものと思われる。
山形市・上山市は、風向によっては1センチ圏内に入ってくるので、その場合は山形新幹線・13号線等も影響をうけることとなるだろう。
逆に宮城県側の東北新幹線・東北自動車道・仙台空港とも影響を受ける可能性がグッと減ったので、元から影響をほとんど受けない宮城県庁あたりでますます他人ごとになってしまわないか不安である。
しかし「蔵王山火山噴火緊急減災対策砂防計画検討委員会」と「 蔵王山火山防災連絡会議」とあって、その両方共が来年の3月までとりあえずの結論とか言っているが、最近火山性微動の報道もよく聞くし、そんなに都合よく待ってくれるんですかね。